中学生の不登校の三大要因は? 睡眠時間8時間で解消も

子供の不登校は年々増えています。
不登校の原因は、大きく3つ「生活・勉強・人間関係」といわれていますが、大きな原因は生活の乱れが多いのです。
不登校でお悩みなら、8時間は寝かせるようにしてみましょう。
中学生の10人に1人は不登校傾向に
文部科学省が定義する「不登校」は「年間30日以上欠席」とされています。
しかし、30日以上休まなくても、教室には行かなかったり、心の中では・学校が辛い・嫌だと感じて遅刻や早退を繰り返す子がいるのです。
このような「隠れ不登校」は33万人いることが日本財団の調査で分かりました。
その結果、「年間30日以上欠席の不登校である中学生」は全体の3%の約10万人、「不登校傾向にあると思われる中学生」は10.2%の約33万人の合計43万人いるということです。
中学生の10人に1人は不登校傾向にあるということです。
では、なぜ学校に行きたくなくなるのでしょうか?

不登校は親のせい?離婚・親の不登校経験・経済状況が原因に
下記は親回答による「親・家庭」のステータスを表にしたものです。
不登校傾向にある子どもの親にはある傾向があることが分かります。
親の離婚経験、親の不登校経験、親の経済状態が子供の不登校にある程度影響するということです。
親に離婚経験があると、1年間に30日以上休む「不登校」や1週間連続で休むような「不登校傾向」が高くなることがよくわかります。
また、親自身が小・中・高校生時代に不登校になった経験があると、その子供も不登校になる確率が高いことが分かります。
そして、次に家庭の経済状態が悪いことも、子供の不登校と関係しているようです。
すべての子供に当てはまるわけではありませんが、子供の不登校は家庭環境に大きく左右される要因になることは確かです。

不登校の原因は、生活習慣・勉強の難しさ・人間関係

不登校になってしまう原因はなんでしょうか?
下記は、【現中学生に聞いた】中学校に行きたくない理由を5位まで表にしたものです。
一番多い理由は、「朝起きられない」または「疲れる」で、中学生になり夜更かしなどの生活習慣の乱れが関係していると考えられます。
次に多いのが、「授業がよく分からない」「小学校より、良い成績が取れない」と学習面の回答が高くなります。
中学になるとグンと勉強が難しくなり、授業についていけなくなることが不登校の原因になるということが分かります。
3番目位に多いのは「友達とうまくいかない」という人間関係による原因です。
思春期を迎え、人間関係も複雑になることで悩んでいるということでしょう。
人間関係の悩みは、大人社会でも同じですから、なかなか難しい問題です。

不規則な生活で、不登校になってませんか?

とはいえ、やはり不登校の原因の1位は「朝起きられない」または「疲れる」です。
不規則な生活が、不登校になるきっかけや理由になっているのはないでしょうか。
睡眠が足りないと、イライラや遅刻の引き金になるというデータもあります。
(参照:子供のイライラや遅刻が増えた?原因は不規則な生活かも)
10代前半の理想の睡眠時間は8時間です。
(参照:何時に寝かせる?子供の平均起床時間と平均就寝時間)
きっちり8時間は寝かせていますか?
管理人が以前勤めていた国公立大学の学生でも、一定の割合で不登校になってしまう学生がいました。
そんな学生のほとんどが、親元を離れて一人暮らしをするようになり、ゲームなどで不規則な生活が積み重なってしまうのが原因でした。
初めは「今日だけ」だったのが、いつの間にか学校に行かなくなってしまうんです。
大学生でさえ、自己管理をできない子もたくさんいます。
中学生はまだまだ子供です。睡眠時間の管理もしっかりすることが、不登校の解消につながるかもしれませんよ。
【参照データ】日本財団 不登校傾向にある子どもの実態調査(2018年10月)